2004y モーガン ロードスター 正規ディーラー車

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年式 2004年
走行距離 4.7万km
外装色 インディゴブルー/グレー幌
内装 グレーレザー
車検 2020年3月
車輌価格 SOLD OUT
オプション詳細他

・3000cc V型6気筒DOHC24バルブ(FORD/CSG630) 236ps/6500rpm 278Nm/4750rpm
・トランスミッション 5MT(FORDショートストローク)
・駆動方式 FR
・車両重量 990kg

オプション
・エアコン
・クロームメッキ・16インチ・ワイヤースポーク・アルミ・ディープリムホイール
・クロームメッキ・ホイール・スピンナー
・スペアタイヤ
・クロームメッキ・フロントバンパー
・クロームメッキ・リアバンパー
・バッジバー(フロントバンパー上部)
・ルーカス・クラシックヘッドライト
・フォグライト
・クロームメッキ・ボンネットエアダクト
・クロームメッキ・ラゲッジキャリア
・クロームメッキ・アウター・ドアオープナーハンドル
・本革シート
・モトリタ・クラシック4本スポークステアリング
・バーウォールナットウッドパネル
・クロームメッキ・鍵付き・フューエルキャップ
・ユニオンジャックエンブレム
・ヘッドレスト
・3点式シートベルト(ブラック)
・サイドスリーン
・幌
・トノカバー
・ETC車載器
・carrozzerioa SDナビ

備考

大変珍しいお車が入庫致しました。2004yMORGAN ROADSTER正規ディーラー車です。大変『趣』のあるクラシックカーです。2004年から登場した新型モデル「ロードスター」。「プラス4」と「プラス8」の中間に位置するモデルとなります。
このお車は「モーガン・オート・タカノ」で販売された正規ディーラー車です。
「ロードスター」の中古車は、世界的にも極めて珍しいお車です。日本仕様でオーダーされたお車ですから、スピードメーターはkm表示です。3オーナーのお車となります。当然歴代のオーナー様に大切に屋内にて保管されてきました。禁煙車です。
現在の走行距離は47.000kmです。
エクステリアカラーは「インディゴ・ブルー」、ソリッドの濃紺です。塗装コンディションも申し分なく、大変綺麗な状態です。インテリアカラーは「ライトグレイ」の本革となります。インテリアのコンディションも傷みや傷もなく、大変良い状態です。
そして特筆すべきは、装着されているセンスの好い「オプション」の数々です。
まずは外装ですが、モーガンという車は前後のバンパーがオプションなのです。新車はもちろん、新古車でもほとんどのモーガンにはバンパーが付いていません。安全性だけではなく、見た目がよりクラシカルになります。
ボンネットのエアダクト、これはボンネットフード最後部にあるクロームメッキの突起物ですが、エアコンの外気を取り込むための物です。あまり見かけないオプションです。
16インチ、ディープリムのスポークホイールは、一番高価なオプションのホイール(標準は15インチ)となります。更にスピンナーが装着されており、クラシック感が倍増しています。
バッジ・バー、これはクラシックカーならではの装備です。オーナーズクラブ等のバッジを取り付けたりします。両サイドにはフォグランプが装着されております。ハーレーダビットソンのランプです。かなり明るいので夜間の走行にはたいへん役に立つ装備です。
ヘッドライトは、ルーカスクラシック・タイプの3本スポーク入りが装着されております。これだけで、顔つきがグッとクラシカルな印象になります。
スペアタイヤもオプションです。さらにラゲッジキャリアも装着されております。これがないとトランクが積めません。現在トランクは装備されていませんが、トランク選びは、モーガンオーナーの楽しみではないでしょうか。モーガンの純正トランクやルイ・ヴィトン、又はアンティークのトランクも似合います。お好みのトランクを探してください。
そして、幌。オプションです。モーガンのイージー・フードです。骨組みと幌生地が一体になっております。昔モデルのように、幌の骨組みから、幌生地を外す手間なく、ラッチ2箇所とホック6箇所を外すだけで、一人で簡単に開閉させることができます。開け閉めの動作は軽いので、楽に開閉が出来ます。イギリス車とは思えないほど、しっかりした作りをしています。
内装はバーウォールナットパネルに、クラシック・タイプのモトリタ製4本スポーク・ステアリングが装着されております。実にマッチしています。これぞMORGANといった雰囲気です。「いかに古いモデルに見えるようにするか」が、MORGANの嗜みです。
そしてもっとも高価なオプションがエアコンです。これはモーガンを分かってる方が選択するオプションです。モーガンはオープンにして「風の音」を聞きながら乗るのが一番の楽しみですが、寒かったり暑かったりで、辛くなってはせっかくのMORGANのドライブを楽しめません。四季を問わず快適にドライブが出来ます。こういう最新装備を無理なく取り付けられることこそ、高年式モデルの良いところです。このエアコンはセンターコンソールの奥に配置されており、造作を乱さないように配慮されています。昔はクーラーでしたが、今はエアコンです。
オーディオは装備されておりません。代わりにセンターコンソールにcarrozzerioa SDナビが装着されております。知らない場所に出掛けるなら、あると便利。取り外しもワンタッチです。スマホのナビを使わなくて済みます。
シートに座ってみると、見た目よりもタイトな座り心地のシートです。シートは前後スライドのみですが、かなり後ろまで下がるので、長身の方でも大丈夫だと思います。ステアリングはチルト機能もあるので、お好みのポジションが取れます。
ロードスターはワイドボディの為、室内は広く感じます。窮屈さは感じません。この時代のワイドボディは、90年代のプラス4ワイドボディあたりと比べても9cmも全幅が広く造られています。それに伴い前後のトレッドも広くなっていますので、走行中の安定感が上がっています。これなら長距離ドライブも楽しく出来るでしょう。
ペダル類は床から生えています。クラッチは若干重めですが、苦になる程ではありません。
クラッチが切れる位置が身についてしまえば、普通に誰にでも乗れるお車です。
FORD製のV6エンジンはトルクがありますので、発進に気を遣う事はありません。
調子に乗って、アクセルを踏み過ぎると、1t弱の車体は猛烈なGで突き進みます。「こんなに早いんだ」と感じました。
排気音はそこそこ大きいのですが、決してうるさいという程ではありません。静かな夜の住宅街でも大丈夫です。
MORGANもマークの入った象牙色のメーターパネルの計器類が良い雰囲気です。
右から、オプションのアナログ時計、タコメーター、スピードメーター、燃料計、油圧系、水温計、電圧計と並びます。
スピードメーターの表示は、なんと300kmですが、これは雰囲気作りという事でしょう。
タコメーターにレッドゾーンの表示はありません。エンジン音がシフト・タイミングを教えてくれます。クラシックカーと人馬一体を体感してください。
この新型「ロードスター」は、通年を通して(安心して)乗ることができます。このクラシックカーに関しては、オーバーヒートは心配ありません。これほど高性能なクラシックカーは他に無いのではないでしょうか。1年中オープンにして乗りたいお車です。
1930年代のクラシック・カーを現在でも生産しつづけている世界で唯一の自動車メーカーが「モーガン」です。その歴史を簡単に、ご紹介させて頂きます。イギリスのウースター州マルヴァーン・リンクという小さな街にある、レンガ作りの古風な工場「モーガン・モーター・カンパニー」の誕生は、100年も前に遡ります。1907年に初代「モーガン」氏が、自身のために1台の3輪自動車(スリーホイラー)を作ったことから始まります。1910年のモーターショーに出品されたオートバイ・エンジンを積んだ、フロント2輪、リア1輪のスリーホイラーは、税金面での優遇性と驚くほどの加速性能で、人気を得ました。瞬く間に多数のオーダーが入り、1912年には、正式に「モーガン・モーター・カンパニー」を設立することになります。顧客の好みに応じ、当時人気のオートバイエンジンを積んだスリーホイラーは、2人乗りから4人乗りまで、数年ごとに数々のバリエーションが発表され、会社の基盤を作りました。そして、市場の要求という時代の波に乗り1936年秋、満を持して4輪自動車を発表します。モデル名はモーガン「4/4」モーガン4輪ファーストモデルである。4気筒の4輪車という意味の4/4という名称で、「Four/Four」と発音ます。Z型スチール製のラダーフレームに叩き出しのスチール・パネル(アルミ製も有るそうです)をボディに貼り付ける。といった製作方法は、全モデル共通で、それは現在も変わっていません。よく、「モーガンは木骨フレーム」なんて書かれていることがありますが、本当の意味でのフレームは、頑丈なスチール製であり、あくまでも、ボディの一部、例えば、ドア枠、リアホイールアーチ、ダッシュボードを留めるための土台などの造作内部に木材が使われているにすぎません。使われている木材は、「アッシュ材」と「松」です。これも英国流です。戦前のイギリス車の大半は、ロールス・ベントレーも含めて見えない部分には木材が使われていましが、現在に、その技法を残すのは、世界広しといえど、モーガンだけです。「4/4」は、その後、数年おきにエンジンが、新しいものに変更され、1963年には「シリーズ5」まで進みます。日本国内に正規輸入されるようになったのは、このモデルからのようです。この「シリーズ5」は、1968年まで生産されましたが、こんな古い時代の正規輸入物モーガンは、国内に、ほとんど存在しないそうです。なにせ、正規で輸入されたモーガンは、当時のディーラーにより(1966年から1967年にかけて輸入元:セール・チルニー・ジャパン)、4台しか輸入されていないと言われています。
1968年からは、「モーガン・オート・タカノ」さんが正規ディーラーとなり、2005年10月には、「モーガン・オート・イワセ」さんが後継となり、現在に至ります。
モーガンは、「4/4」モデル、1L代の排気量の非力感を補うため、1950年2.1Lの直4エンジンを積む「プラス4」を発表しました。「4/4」のハイパワーバージョンですが、その後、1968年、さらに V型8気筒を積む「プラス8」を追加しています。そうしてモーガンは、しばらくの間(2004年まで)「4/4」、「プラス4」、「プラス8」の3つのラインナップを揃えていました。
そして2004年、「プラス8」に替わり、新型モデルが登場します。FORD製のV型6気筒3Lを積む「ロードスター」それが、今回ご案内させて頂くお車です。前述の通り、戦前と変わらぬハンドメイドボディは、総アルミで、「プラス8」と同じくワイド・ボディとなります。全長は401cm、全幅は172cm、全高は122cmです。見た目は、あくまでクラシックカーですが、中身は、現代のFORD製です。FORDの乗用車に積まれ、好評価を受けた「V6エンジン」です。パワーは236馬力もあります。ジャガーXタイプと兄弟車のFORDモンデオにも同じエンジンが搭載されていました。そのエンジンを車輌重量が990kgのクルマに積んでしまえば早いのは当然です。0-99kmを5.0秒、最高速は215kmに達します。ギアBOXも信頼のFORD製です。その5速MTは、ショート・ストロークシフトです。実に小気味良くシフトチェンジが可能です。ハンドル操作にパワーステアリングはありませんが、車重が軽いので取り回しが苦になりません。パワーに見合うブレーキもしっかりと効いています。リアブレーキはドラム式ながら、フロントは、「ロッキード」製のディスク・ブレーキ大径ローターで、しっかり効きます。現在のMORGAN社は、また「プラス8」を復活させ、「4/4」、「プラス4」、「ロードスター」、「プラス8」、「エアロ8」という5つのモデルを持っています。(エアロ8は、クラシック・モーガンではありません。)
「4/4」は、FORD製 4気筒 1600cc 115馬力
「プラス4」は、FORD製 4気筒 2000cc 145馬力
「プラス8」は、BMW製 8気筒 4800cc 367馬力
「ロードスター」FORD製 6気筒 3000cc 236馬力
「ロードスター」FORD製 6気筒 3700cc 280馬力
「ロードスター」は、「3.0L」から「3.7L」になっています。馬力も最高速も延びましたが、加速性能だけは、「3.0L」のが上です。
「3.7L」ロードスターは、0-62マイル:5.5秒
「3.0L」ロードスターは、0-62マイル:5.0秒、中古車の値段は現行の「3.7」より、「3.0」の方が高い場合が多いのです。「4/4」と「プラス4」は非力、「プラス8」は、直線道路仕様のドラッグスターでアメリカ向けモデル。「ロードスター」は日本で乗るにはベスト・モデルではないでしょうか。この車で最高速で走る方はいないと思いますので、加速性能が良い方が当然魅力がありますね。
今、「ロードスター」の新車を注文すれば、ベース車輌価格だけでも993.6万円です。そして、モーガンという車は、なんでもかんでもオプション設定となります。モーガンをセンス良く、いろんなオプションを選択していくと、いつのまにか、えらい金額になってしまいます。
モーガンのエンジン以外の基本構造は、1936年から変わっていません。しかし、エンジンを含む機関系だけは、他社製品だけあって進化をし続けています。これは助かります。戦前モデルを普通に乗れるのですから。
初代モーガン氏は、1959年に他界し、その後、息子の「ピーター・モーガン」が会社を引き継いでいます。2003年からは、ピーターの息子「チャールズ・モーガン」が3代目として、今も会社を経営しています。「チャールズ・モーガン」は、やり手の経営者で、「エアロ8」など、まったくの新設計モデルを発表してみたり、未来を見据えた経営手腕を持っています。もちろん、クラシック・モデルを生産中止するつもりはないそうです。このモデルたちが、モーガンを今日まで生き延びさせた立役者であることを彼は知っているのです。
近年では、創業当時に習って、「3ホイラー」の製作・販売も手がけています。最新技術を投入した新型モデルと昔ながらの作りのクラシック・カー「モーガン」は、その両方をまったく別の考え方で、製作、販売しています。こんな自動車メーカーはモーガンだけです。
他資本が、入っていないイギリス・メーカーも、今では「モーガン」だけです。
昨今のビンテージカーブームが続いていますが、MORGANは本物のクラシックカーです。ですが、メカニズムは新しく、安心してドライブが楽しめる貴重なお車です。しかも乗ってみると、とても運転がし易く、速い。しかもエアコン付きなので快適です。当然不便さもありますが、そんな不便さも楽しめるだけの味わいのあるお車です。

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