1997y ケーターハムスーパーセブン SS/スーパースプリント1700/5MT 

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年式 1997年
走行距離 7.6万km
外装色 ブリティッシュレーシンググリーン/イエローストライプ
内装 グレーファブリック
車検 無し
車輌価格 SOLD OUT
オプション詳細他

・1997y ケータハム スーパーセブン SSスーパースプリント 並行輸入
・1700cc 水冷4気筒OHV 135ps
・5速MT

装備
・アラゴスタ車高調整式サスペンション
・フロントベンチレーテッドディスクブレーキ+4ポットブレーキキャリパー
・リアディスクブレーキ
・LSD(リミテッド・スリップ・デフ)
・パナスポーツ FORMULA-ONE 14インチアルミホイール
・永井電子MDI
・永井電子タコメーター
・サイクルフェンダー(カーボン)
・7ノーズグリル(イエローペイント)
・アルミニウム製ラジエーター
・オイルクーラー
・ドライサンプ
・ワイドトラック・フロントサスペンションアーム
・クイックリリース・ステアリングボス
・momoバックスキンステアリング(Dシェイプ)
・エンジンスタターボタン
・キルスイッチ
・ロールバーFIA(斜交バー付)
・スペアタイヤレス
・トノーカバー
・純正3点式シートベルト
・インナーサイレンサー
・ドライバッテリー
・ETCユニット
・ヒーター

付属品
・幌(純正)
・サイドスクリーン(純正)
・カーボン製サイドスクリーン(社外品)
・トノカバー(純正)
・レーシンググリーン(社外品ブルックランズ)
・ビキニトップ(社外品)
・4点式シートベルト(純正)

整備履歴
・2020年 2月 75,000km 臨時点検整備 専門工場にて
クラッチディスク、クラッチカバー、プレッシャープレート、インテークマニホールドガスケット、エグゾーストマニホールドガスケット、ウォーターポンプ、クーラント、ロッカーカバーガスケット、エンジンオイル、オイルフィルター交換、オルタネーター配線加工

備考

1997年モデルのケーターハムスーパーセブン・スーパースプリントが入庫致しました。
前オーナー様から直接お譲り頂いたお車です。スーパースプリントは1,700ccの水冷4気筒OHVケントエンジンを搭載し、135psを絞り出します。この135psというのが実に扱い易く、パワフルでパンチのあるエンジンなのです。もっとパワーのあるエンジンを積むスーパーセブンもありますが、一般道で『使いきれる』フィーリングに定評があります。と言っても、車重が600kgと軽量の為、全開走行はかなりの勇気と技量を必要とする位のパワーです。サーキットではなく、ワインディング等を走る時などに、このエンジンは高回転までアクセルを踏み込めるので、ストレスが無く、ちょうどいいエンジンなのです。トランスミッションは5MTです。

WEBER製DCOE40のキャブレターは、逞しい吸気音を発します。インジェクションでは味わうことのできない楽しみです。アクセルを開ける度に『クオッ』と聞こえ、街中でも峠道でもその気にさせてくれます。
LSDが装着してあります。アクセルのONでもOFFでも効いています。。普通に街で乗っていれば気が付きませんが、腕に自信のある方は、テールスライドや慣性ドリフトなど、意のままに操れるお車です。
ド・ディオンアクスルという ケータハム独特のリアサス構造は、ファンにとってはおなじみの名称ですね。リジットサスとの最大の違いは、デフがバネ下からバネ上に移行したことです。重さのあるデフがシャシー側に固定されたので、リアサスの動きがスムーズになり、路面の追従性から乗り心地まで大きく向上しました。エンジニアリング的にケータハムがロータスから独立する第一歩でした。ドディオンアクスルは、部品点数が少なく、サスのストロークに伴うキャンバー角の変化が無いこと等メリットが多いので、実は現代でも小型車を中心に採用されています。
ブリティッシュレーシンググリーンのボディにイエローのセンターラインの入ったお車です。日本ではボディがアルミ地のままでノーズコーンと前後フェンダーのみペイントというのが一般的ですが、本国のイギリスではボディ全体をペイントするのが一般的です。
サイドブレーキが、1996年までのモデルは、助手席側のダッシュボード下に装着されていました。シートベルトを装着してからでは手が届かずに解除が出来ないという困った位置でしたが、1996年以降のモデルは、センタートンネルに移動しています。これなら通常の乗用車と同じくシートベルトをしたままでも操作が可能です。
このスーパー7は、色々とモディファイがされています。サスペンションは4輪アラゴスタの車高調整式が装着され、ブレーキはフロントが4ポットキャリパー、リアディスクブレーキ、LSD(リミテッド・スリップ・デフ)が装着され、エンジンはドライサンプ、オイルクーラーを装着し、アルミニウムラジエーター、永井電子MDI&タコメーター、安定性とコーナーリング性能が大きく向上するワイドトラック・フロントアーム&スタビライザー等々、かなりの費用が掛けられているお車です。未確認ですが、ハイカムも入っているかもしれません。エンジンのフィーリングが、以前弊社販売させて頂いたスーパースプリント(ノーマル)よりも高回転型のようです。
装着されているロールバーは、通常の物よりも本数が多い物が装着されています。助手席側の斜交バー(脱着可能)が装着可能なタイプです。
現在の走行距離は75,700kmです。走行が多いと考えるか、多いと考えるかですが、23年という期間を考えれば多くも無いとと思います。眠っていた期間が無かったお車ですし、モディファイの内容を考えると、乗りっ放しのお車ではないので、十分にお楽しみいただけるお車です。クラッチも交換したばかりです。
オーナー様のご自宅にお伺いすると、ご自宅の敷地内に、緑色の木製扉にBPのロゴマークが描かれた、小さな手作りガレージ(元々バイク用に作ったそうです)の中に、すっぽりとこのスーパーセブンが保管されていていました。英国のエンスージアストのガレージのような雰囲気です。
輪留めを外して、人力でセブンをガレージから押し出す姿は、憧れの一連動作です。
キルスイッチをONにして、アクセルペダルを3回踏み、スターターボタンを押すと、エンジンは一発始動でした。1700ccスーパースプリントの力強い排気音は、何度聞いても気持ちが高ぶります。
今回お譲り頂いたオーナー様は数年前に中古車として購入されました。大学で自動車を学ばれたそうで、とてもお詳しい方でした。購入される以前のオーナー様がかなりモディファイをしていたらしいお車でした。
購入された時の状態からは何もモディファイはしていないそうですが、ご自身で陸運局に行き、車検に通るまで、色々手を入れたそうです。
オリジナルのフロントスクリーンとワイパーを取り外して、レーシングスクリーンを装着していました。天気の良い日にガレージから出して、走りに行くにはレーシングスクリーンの方が気持ちが良いですからね。
ですが保管の都合上ノーマルのスクリーンに戻させて頂きました。これで純正の幌を装着することが出来ます。レーシングスクリーンは幌の装着が出来ず、トノカバーを掛けるようになります。ちゃんとトノカバーも付属していますので、お好みのスクリーンをお使いください。
オーナー様の所では、クラッチの不具合により現地で試運転をすることは出来ませんでしたが、他の機関の不具合は見受けられず、お車をお譲り頂くことになりました。
積載車に載せて、予約を入れていた都内の英国車専門の整備工場に入庫させて頂きました。クラッチの交換をして頂くのと同時に、気になる個所を見つけてもらい、同時に整備して頂く段取りです。もちろんエンジンを下ろしての作業です。
後日連絡があり、クラッチディスク、クラッチカバー、プレッシャープレートを全部交換して頂くことになりました。これで安心です。
点検して頂いて、気になるところは、ロッカーカバーガスケット(コルク製)からの若干のエンジンオイル漏れ、若干のウォーターポンプの異音、オルタネーターの配線不良による発電が一時中断することがある。といった点をご指摘頂きました。次のオーナー様に安心してお乗り頂けるよう、これらすべてを修理交換して頂きます。
整備工場から予定よりも数日速く、完成の連絡を頂き、自走で引き取りをさせて頂きました。至福のひと時です。数キロのドライブですが、やはり何度乗ってもワクワクするお車です。
スーパーセブンは、ウインカーのスイッチはハンドルを握ったまま小指で操作ができ、ハンドルを戻してもウインカーのスイッチをまた自分で戻さないとウインカーが出たままになります。路面の凹凸で上下に動くサイクルフェンダーは、ハンドルを切るとフェンダーごと向きを変えることを目視できます。カーボンファイバー製のサイクルフェンダーが日光を反射しています。
シフトアップ・シフトダウン時のエンジンのレスポンス、ブレーキのダイレクト感、クイックなハンドリングは他の車では味わうことのできない、スーパーセブンの世界です。やはりこれほど車と一体になれる車は無いと思います。何しろ車重が600kgですから。普通の車の半分以下です。
そして高速でのスーパーセブンは、最初は幌もサイドスクリーンも着けず開放感を全身で味わいたくなります。ですが、しばらくして異変に気が付く事になります(人によりますが)。『あれ、風の巻き込みで息が出来ないよ!』。そんな時は、最寄りのサービスエリアに駆け込んでください。そこでサイドスクリーンの装着です。フロントガラスの横にあるステーにサイドスクリーン側の2本のピンを差し込み、内側から2カ所のホックをパチンと留めるだけです。これだけで全然違います。そして1-2-3-4-5速と、『あー!気持ちいいー』と心で叫びながらシフトアップをして再度本線に戻ってください、さっきまでとは全然違い、いたって平和に、純粋に運転を楽しめるほど、風の巻き込みがありません。100km/h(お察しください)で追い越し車線を走っても全然平気です。なるほど、そういう事かと思う事でしょう。
時々寒さを感じてヒーターをON(弱)にすれば『あら快適、全然寒くない!』、これなら冬でもヒーターを強にすれば、幌をしなくても大丈夫です。ヒーター強はかなり強い風が出ます。時々追い越し車線に出て遅い車をパスしたりスピードを上げましたが、高速での加速も不満はありません。何しろエンジン音が素晴らしい。時々追い越し車線を超スピードで飛んで行く車がいましたが、さすがについて行こうとは思いません。大事な商品車ですし、安全装置も付いてないし。『スーパーセブンは高速道路で飛ばす車じゃない』と言い聞かせます。
途中暗くなりヘッドライトを点けると、ハロゲンライトはしっかりと明るく発光していて、不安はありませんでした。時々古い車でヘッドライトが暗くてハイビームにしないと前が見えにくいなんて事があったのですが、スーパーセブンは大丈夫です。
小さくて車高が低い車なので、神経を集中して走らせないとならない車なので少々疲れますが、同時に満足感の得られる疲れです。
スーパーセブンを初めて購入された方が最初に言う事は、『なんでもっと早く買わなかったんだろう』です。小さなクラシカルなスタイルのお車ですが、大きな感動とドライビングの喜びを味わう事が出来るお車です。スーパーセブンと過ごす一生の思い出を作ってください。

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